生産システム開発

システム開発 N 2003年入社
生産技術部門 統括課長。環境コンサルタント企業にて 画像処理システムの研究開発に携わった後、当社へ。入社以来、工場の自動化や新規立上げ、生産体制の拡充に向けたシステム開発などに携わる。

世界No.1から、さらなる進化を遂げるためのDX

ソニーグループ として「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」という存在意義、「世界10億人のお客様へ、感動を届ける」という目標を掲げる中、私たちソニーセミコンダクタマニュファクチャリングのシステム開発部隊が取り組んでいるのが、生産現場におけるデータ利活用の促進と、そのための情報プラットフォームの再構築です。

当社が保有する7つの工場のうち、私は300㎜ウェーハ製造ラインを持つ4拠点のシステム開発を担当してきました。300㎜ウェーハ製造ラインの誕生は約20年前。以来、工場の拡大とともに、生産システムの拡張・開発を続けてきました。

今後も継続して世界の競合他社と規模でも渡り合うためには、それら4工場のシステムをバーチャルで統合し、仮想の「巨大な1工場」のように生産できるようになる必要があります。数千 ・数万にもわたる半導体の生産工程で生じる膨大なデータを、リアルタイムに収集し、複数の種類のデータを紐付けて、より有用なものにする。そして必要なときに、扱いやすい形で抽出できるようにする。まだまだ活用の余地がふんだんに残る、データという名の「宝の山」を最大限活かす。すなわち、デジタルトランスフォーメーション(DX)が、 今後の進化の鍵を握っているのです。

そのための投資も積極的です。世界シェアNo.1を獲得しているCMOSイメージセンサーをはじめ、半導体はソニーグループにとって重要な事業領域のひとつですから、システムの改修や新技術の導入に対し非常に前向き。加えて、意思決定のスピードが比較的早い企業風土であるため、経営視点を持って起案ができれば、ボトムアップでどんどん新たな挑戦ができる環境だと言えます。

大切なのは、「俯瞰の視点」と「自ら拾い集め、つなげる行動力」

システムインテグレーションをダイナミックに推進する中、個人に求められているのは、「広い視野で課題解決に取り組むこと」です。ビッグデータやAIに関する専門的な知識ももちろん大切ですが、それ以上に重要なのは、生産のバリューチェーン全体を把握し、システムの計画や開発にあたること。そして、各現場のエンジニアやベンダー、先端技術の専門家など、大勢のステークホルダーの声を集め、そこから最適解を模索していくことです。

半導体そのものについては、研修や実務を通して一から学ぶことができます。私自身も半導体に関しては入社してから学びました。中途入社者が多いので、育成についてはかなり手厚くなっていると思います。また、研修だけでなく、システムのエンドユーザーである生産現場のエンジニアとの日々のやり取りでも半導体に関する知識は十分に磨かれていくので、自ら学ぼうという意識さえ保てれば、知識についてはいくらでも積み上げられる環境です。

むしろ知識をベースに、現場で起きていることや、社内外にある知見を自らキャッチアップして開発に還元していく行動力こそが、開発の精度やスピードを大きく変えると思います。同業・異業種問わず他社で経験を積んだメンバーや協力会社からも豊富な知見を提供してもらえますから、それらを統合し、活用していくことが、我々のDXには欠かせないと感じます。

変化を楽しみながら、自らを高めていきたい人へ

こうした環境下で、エンジニアとして築けるキャリア ― ゼネラリストでも、スペシャリストでも、そのどちらを目指すにせよ、実現のための機会が豊富なのも、当社の良さだと感じています。

「立場が人を育てる」という言葉が好きなのですが、私自身のキャリアがまさにそうでした。
新工場の立上げに二度携わらせてもらったのですが、一度目は上司の推薦、二度目は自分から手を挙げての参加でした。一度目のときに上司が機会をくれたおかげで、自分が得意なことや、やってみたいことを自覚でき、二度目の時は「何をしたいか」「どうなりたいか」という明確な指針を持って挑戦できたおかげで、自分自身の成長を強く実感できました。

業種問わず、目まぐるしい変化が起こる産業界ですが、そんな中で自分の思い描いた通りのキャリアを築くことは簡単ではないかもしれません。半導体もまた変化の激しい世界ですが、「変化」を「進化の機会」と捉え、むしろ楽しもうとする人には、これ以上ない成長環境だと思います。DXを通じて、キャリアを充実させていきながら、世界10億人のお客様へ感動を届けるスケール感を、一緒に楽しんでいきましょう。

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